パイロットがフライト前に飛行機の外部をチェックする理由とは?
整備士たちと一緒になって制服を着た人が飛行機の周りを見ていたら、その人はおそらくパイロット。パイロットはフライト前に自分自身の目で飛行機の周りをチェックすることが義務となっています。
事前にフライト前の飛行機は整備士がチェックしています。中でも大型の飛行機は一等航空整備士が許可しなければ飛べないことになっています。このことから、パイロットは整備士の腕や言葉を信じることになりますが、一応、自分自身の目で確かめて、チェックすることが決められているのです。
パイロットが確認するのは、ボディ、主翼、尾翼に傷がないか、エンジンやギアは正常か、オイルが漏れているところはないか、飛行機の外板の継ぎ目は正常であるかなど。
さらに、主翼の下にあるエンジンの周りに物が落ちていないかを確認します。もし、小石や工具が落ちていたら、空気吸入口に入ってしまい、エンジンが壊れてしまうかもしれません。大きな事故につながるかもしれないため、念入りにチェックする必要があります。
ジャンボ機は全幅が約60メートル、全長が約70メートルあり、歩くにはそれなりの距離があります。この飛行機をパイロットが点検すると、約20分程かかるといわれています。