旅客機の「欠航」で、空港に足止めされてしまったら・・・

夏場の台風や冬場の雪があまりにも激しいと、テレビやラジオが天気情報だらけになってしまうことがあります。

そこまで天気が荒れているような日は、天気情報と一緒に、航空機の遅れや欠航が報道されることが多いもの。その影響で、空港に足止めされてしまった人数も一緒に報道されます。

たまにですが、自分自身が「空港に足止めされた人」になってしまう場合があります。団体旅行やツアーならともかく、自分一人だと何からやればいいのか見当もつかず、戸惑ってしまうものです。

まずは深呼吸して、いったん落ち着きましょう。

大きな空港の場合、テレビカメラが入る可能性があります(あくまでも可能性であって、毎回必ずではありません)。知らない間に撮影されていて、近所の人や友人から「空港にいたでしょう。ニュースで見かけたよ」と言われた、という人はよくいます。

気になる人は身支度に気をつけ、冷静に行動されることをおすすめします。

それに、天候や機材のやりくりがつかないなど、航空会社側の都合で欠航するときは、対応や手続きが整備されていて心配ないのです。

搭乗客が自分の都合で予約をキャンセルするときと違って、手数料などが一切かかりません。曜日や欠航の時間帯などによってはカウンターが混雑しますが、欠航の際に行われる手続きはいつでも同じような手順なので、混雑のわりには対応がスムーズです。

航空会社がどういう対応を取るかは、欠航の原因や天候の状況などによって、臨機応変に行われることとなります。テーマは主に「食事と宿泊、代わりの飛行機をどうするか」ですから、それほど複雑ではありません。航空会社の説明を慌てずに聞いていれば大丈夫。

食事とホテルの費用については、欠航の原因によって、二つの対応となります。

機材のやりくりやシステム障害など「不可抗力でないことが原因」の場合、航空会社が費用を負担することが多いようです。ただし「いったん乗客が実費を負担してホテルに宿泊し、後で航空会社に費用を請求する」という方法ですから、宿泊代の領収書の紛失に気をつけてください。

天候など不可抗力(航空会社側でどうにもできないこと)が原因の場合、航空会社は費用を負担しません。バードストライクは機体に鳥が衝突して故障するのが原因なので微妙ですが、自然災害として扱われ、天候と同じように「不可抗力による欠航」としての対応となります。

こういった急な欠航にそなえて「旅行保険」に加入しておくと安心です。

飛行機の遅れや欠航で、余分な食事代やホテル代がかかってしまったとき、費用を補償してもらえます。補償されるのは、ホテル代・食事代・交通費・電話などの通信費です。

国内・海外旅行とも対応していますし、「航空機遅延費用」の特約がついているはずなので、契約時に確認してください。

「航空機遅延費用」で補償される条件は、搭乗する予定の航空機が規定の時間以上遅れたり欠航した場合。航空会社の受付ミスなど、他の原因で搭乗ができなかった場合も、対象となることがあります。

関連記事

ページ上部へ戻る