「思っただけ」で、飛ぶ飛行機とは・・・

エスパーは映画の中で、手を触れずに超能力だけで物体を動かしますが、思考で飛行機を飛ばそうという計画があるそうです。

独ミュンヘン工科大学と、ベルリン工科大学が共同で進めている「Brain flight」というプロジェクトは、手足を使わず、思考だけで飛行機を飛ばす研究です。

現在は、シミュレーターによる実験が行われています。

操縦者はコックピットに座り、無数の電極ワイヤをつけたキャップをかぶるだけ。それだけでシミュレーター上の飛行機が滑走路を離れ、離陸していきます。装置は人の思考を読み取っているわけではなく、パイロットがどう操縦するかを想像すると、その脳波が命令信号に変換され、機体を操縦するしくみ。

実験では、7人の男性が交代でコックピットに座り、「試験飛行」を行いました。男性の一人は、コックピットに入ったこともない、飛行機の操縦経験がまったくない人だったそうです。

それでも全員が、想像だけで十分なレベルの飛行ができたということです。

パイロット免許がなくとも、操縦方法を知らなくても、想像するだけで飛行機が飛ぶのですから、SF映画のような話です。実機の操縦までには、まだまだ長い年月がかかるとの話ですが、今後が楽しみなプロジェクトです。

関連記事

ページ上部へ戻る