今更人に聞けないLCC

日本にもだいぶLCCが根付いてきて、路線も会社も選択肢が増えてきました。

そんな状況なので、もう今さらLCCのことを人に聞けないという人もいるかもしれません。そういう人のために、今一度LCCとはなんぞやということを解説したいと思います。

そもそもLCCって?

LCCは「Low Cost Carrier」の略。日本では「格安航空会社」と訳されています。

大雑把に言って、JALやANAといった一般の航空会社に比べてチケットが安く、そのかわり一般の航空会社では無料で受けられるサービスが有料になっていたり、座席が狭くなっていたりします。

LCCの歴史

日本では最近普及したために、新しい形態だと思われているLCC、実はそれなりに歴史があります。

まず、LCCが登場する背景には航空会社の価格カルテルの存在がありました。つまり、航空会社間で価格に関する協定があって、安売りが禁じられていたのです。

しかし、航空需要が増えるにつれ、この協定はくずれていきました。

そして1977年、イギリスのレイカー航空が通常の1/3の価格のロンドン-ニューヨーク便を飛ばしました。これが世界最初のLCCと呼ばれています。

その後、アメリカでの航空規制緩和に応じ、アメリカでも新規参入のLCCや、既存航空会社による割引料金が始まります。

日本にも航空料金と航空業界への新規参入に対する規制がありました。しかし、この規制は航空産業を育成するためのもので、実際日本の航空産業の普及に効果があったと評価できるものです。

のちに規制緩和が行われ、まずスカイマークが新規参入し、割安の航空チケットを売り出しました。スカイマークはこの当時LCCとは言われていませんでしたが、その経営スタイルは欧米のLCCを倣ったものだったので、国内LCCの先駆けと呼んでもいいでしょう。

スカイマークは別枠と考えると、日本に初めて就航したLCCは、オーストラリアのジェットスター航空。しかし、日本で本格的にLCCが注目されるようになったのは、2010年のエアアジアの羽田便就航ではないかと思います。

明確にLCCとして設立された国内航空会社は、2012年から就航を開始したピーチ・アビエーションです。

料金体系

LCCの料金体系は多岐に渡るので、国内LCCのピーチ・アビエーションとバニラエアを例にとると、両社とも基本料金では座席指定と荷物の預け入れができません。

座席指定や荷物の預け入れは別料金で支払うか、もしくはそれらがセットとなっているワンランク上のチケットを購入する必要があります。ただし、有料とは言っても一般の航空会社のチケットより安くなることは確かです。

座席

LCCは薄利多売で成り立っています。1つの便により多くの客を詰め込むのがLCCのやり方。そのため、座席はほぼクッション性がない安普請で、前座席との間も非常に狭くなっています。

前後の座席の背もたれ(もしくは基部)間の距離=シートピッチは、例えばJALのエコノミーが86cmであるのに対して、LCCは70cm。70cmというシートピッチは、170cm程度の平均的な身長の男性であれば前の座席に膝が届いてしまうぐらいの狭さ。

LCCを選んだほうがいい場合と選ばないほうがいい場合

国内線で1時間から2時間程度のフライトならば、LCCが断然お勧め。その程度ならぎゅうぎゅう詰めでも耐えられるはずです。

それ以上の時間でも、座席指定をするのであれば考慮する価値はあります。が、それでもせいぜい4時間、つまり成田から台湾ぐらいまで。

それ以上乗るのであれば、値段より快適性を選んだほうがいいでしょうね。

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