いつか乗ってみたい中東のセレブ航空会社
一時期の原油高がウソのように、原油価格は安値安定といった状況で、さらなる暴落を予測する人もいるようですが、中東のオイルマネーパワーというのはまだまだ健在の様子。
今「セレブな航空会社」といったら、はやり中東の会社。中東では、元々のオイル富豪客に加え、メッカへの巡礼客の飛行機移動も増えており、航空需要はかなり高まっています。
エミレーツ航空
エミレーツ航空は、アラブ首長国連邦のドバイを拠点とする会社。エミレーツ航空でなんといっても話題なのは、シートというより「個室」のファーストクラス・プライベート・スイート。特にエアバス社のA380使用便にはなんとシャワースパが設置されています。
また、ファーストクラスとビジネスクラスの乗客が利用できる機内ラウンジには、専属バーテンダーまで用意されていて、まるでセレブの社交場です。
エミレーツ航空はA380を140機も発注しているエアバス社にとっては頭が上げられない大口顧客で、その立場からもっと燃費のいいエンジンをA380に換装するようにエアバス社に要求するなど、まさに「御大尽」といった風格です。
エティハド航空
同じくアラブ首長国連邦のアブダビ首長国を拠点としているのがエティハド航空です。A380の発注数はエミレーツ航空に遠く及ばないものの、エティハド航空のA380使用便の豪華さはエミレーツ航空にひけをとりません。
A380に用意されているのは、まずファースト・アパートメント。「アパートメント」と呼ぶにふさわしい個室には、冷凍ミニバーや洗面台、そしてバスルームまで装備されています。
エティハド航空がエミレーツ航空を上回るのは、この豪勢なファースト・アパートメントのさらに上のクラス「ザ・レジデンス」が用意されているということ。「ザ・レジデンス」の乗客には、機内専属バトラー、つまり執事がついてお世話をするとともに、機内シェフが機内で食事を作ります。
また、「ザ・レジデンス」はリビングルームとベッドルームが分かれており、そのへんのワンルームアパートよりも広そうなバスルームまで備えられています。
カタール航空
カタールを拠点とするカタール航空は、イギリスの航空リサーチ会社から最高評価の5つ星をつけられている会社。
カタール航空のファーストクラスは、エミレーツ航空やエティハド航空のような豪勢な個室というわけではないようですが、そのかわり2015年のワールド・エアライン・アワードで1位に輝いた、世界最高峰のおもてなしを受けることができます。
庶民には同じ世界のものとは思えないセレブな航空会社の話ですが、いつかせめてエコノミーででも乗ってみたいものです。