新しいサービスがある一方で、やめてしまったサービス・・・

最近は機内でインターネットが使えたり、エアバス社では超大型旅客機を採用したりと、目新しいサービスが次々と生まれて、旅客機での旅は快適さを増しています。

その一方で、取りやめになったサービスもありました。

たとえば機内での喫煙。

機内禁煙化の波は、欧米から始まったものです。2002年4月に、それまでは「世界唯一の喫煙可能なエアライン」とされていたロシアのアエロフロートが全面禁煙となりました。それを機に、世界の旅客機はすべて喫煙禁止となったのです。

湿度が数%になることもあるくらい乾燥した旅客機内で、万が一火災が発生したら、非常に危険です。瞬間的に燃え広がる恐れもあります。それに、全面的に開放されている地上と違い、密閉された旅客機の機内では、空気の量が限られています。

煙や一酸化炭素の問題もあるのですが、密閉された機内では、乗客の呼吸による空気の汚染が、地上の空気よりずっと早いという事実からして、煙や一酸化炭素中毒による乗客への影響は図り知れません。

全面禁煙化で困ったことが、ひとつだけあります。ただし、困ったのは乗客ではなくて航空整備士、それに「困った」というほどの問題ではないのですが・・・。

機体の前後にある耐圧隔壁には、微小な亀裂が生じることがあります。点検でこの亀裂を見つけるのに、亀裂には必ずタバコのヤニがついているので一目瞭然、点検のことだけを考えるなら、乗客がタバコを機内で吸っているほうが、亀裂が見つけやすかったのです。

ですが、それだけのために、乾燥した機内での火災発生の危険を増やしたり、機内の空気の汚染を早くするわけにもいきません。愛煙家にとっては厳しい話かもしれませんが、やはり機内は「禁煙」とさせていただきたいのです。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る