エンジンスタートにはモーターではなく圧縮空気を利用!?

飛行機のすべてのドアを閉めて、管制塔からゴーサインが出ると、いよいよエンジンスタートです。ちなみにエンジンスタートとは、完全に静止している状態から、安定した最小の回転速度を維持できるアイドルまでを意味します。ジェットエンジンだけでなく、エンジンと名がつくもののほとんどは、燃料をすぐに燃やす訳ではなく、安全に動かすまで補助する装置が必要なのです。

飛行機は、ニューマチックスターターと呼称される、圧縮空気で回転する小型で軽量なエアモーターを装備しています。これは自動車で言えば、セルモーターに相当するものです。自動車は基本的にバッテリーのみでスタートできますが、飛行機は複雑です。

まずスターターを回転させるために、圧縮空気、それも2気圧以上のものと点火装置のための交流電源が必要です。そしてその両方を飛行機に供給する装置として、補助動力装置(APU)が装備されています。

補助動力装置は、ジェットエンジンの仲間で、圧縮空気を供給するのには都合が良いもの。

スタートに必要なスイッチは2つあり、1つ目は、スターターに入ってくる圧縮空気の開閉弁と点火装置を統制するエンジンスタート・セレクター・スイッチ。そして2つ目が燃料の元栓を統制するエンジン・マスター・スイッチです。

ところで機種によってどのエンジンからスタートさせるかが異なっています。エアバス社のA330ならば左側のエンジンから、ボーイング社のB777ならば右側のエンジンからになります。

車輪のブレーキは基本的に油圧で作動するのですが、その油圧装置を加圧するのはエンジンが駆動するポンプなのです。ですから、車輪ブレーキに連動している油圧装置ポンプがついているエンジンから優先してスタートするのです。機種によってそのエンジンが異なるから、最初にスタートするエンジンが異なります。

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