ドアモード、90秒ルール、酸素マスク・・・飛行機の安全装備品のアレコレ

航空関連の通信は世界を網羅していますから、飛行機にアクシデントがあった時は、迅速に救援が来るようにできています。ジャンボ機にも、外部からの救援を待たなくとも対応できるよう、非常時に必要なものすべてが搭載してあります。

<コクピットを留守にしない>

「オートパイロットに任せて、コックピットを留守にする」は禁止ですが、お手洗いに行くときは、機長と副操縦士、どちらかが留守番していればよいそうです。お客様に失礼のないよう、コックピットの一番近くに位置しているトイレを使って、目立たないようにすませるそう。

<ジャンボ機のドア>

ジャンボ機が出発するとき、「乗務員はドアモードを変更してください」というアナウンスが流れます。客室乗務員がそれに応えてドアのところまで行って、てきぱきと立ち働き、ドア周辺をチェックしてくれて、ドアの出発準備が完了します。

一連の動作で客室乗務員がやっているのは、ドアに2種類の設定があるので、それを切り替えているのです。

ジャンボ機のドアからは、非常時に脱出するための「ドラッグシューター(スライド・シュート)」が展開するようになっています。シューターはドアを開くと同時に、自動でシュートするようになっています。火災報知機のような、非常時を感知して作動するとかではありません。

ですから、必要なセッティングをしておかないと、空港での物品搬入などの際、用事でただドアを開けただけで、シューターが始動してしまいます。

それを防ぐため、普段はドアのモードを「ドアを開いてもシューターが出ない」にしてあります。「ドアが開いたらシューターが出る」にしておくのは、フライト中だけです。

ドアモードに関するアナウンスは「もうすぐ出発なので“ドアが開いたらシューターが出る”にしておいてください」と言っているのです。

ジャンボ機では、ドア以外にも多くの工夫がされていて、「非常時には全員が90秒以内で安全に脱出し、機内に一人も残っていない状態にできる」ようになっています。「90秒以内に全員脱出」を実験でクリアした機体だけが採用されているのです。

脱出の手順は設計段階から計画され、ドアの大きさや数、配置など、その他の機内の防災システムも含めて、詳細を決定づけています。

ジャンボ機には、初めて飛行機に乗る人も、すでに乗りなれた人も一緒に乗ることになりますが、それでも90秒で機内に誰もいない状態に出来るのです。

<酸素マスク>

高度1万メートルで当たり前のジャンボ機が飛んでいる空間は、気温や気圧などが低すぎて、人間の生きていられない環境です。

客室にいると実感がないのは、機内のエアコンで気温を上げてあったり、本来の気圧より高くして、人間が過ごせるくらいの気圧に調整してあるからです。

気温や気圧だけでなく、酸素も足りません。万が一にそなえて、客席の座席にはすべて酸素マスクがつけてあり、必要なときは自動で射出されるようになっています。

昔の飛行機のパニック映画で、飛行機が危険になると座席一つに対して一つずつ、いっせいに白いものが降りてくるのが酸素マスク。

酸素マスクが射出されるほど酸素不足になったときは、パイロットは緊急降下を行います。酸素不足はジャンボ機の高度を下げればすぐ解決するし、緊急降下には数分しかかからないからです。

他にも機内の要所に専用消火システムがあったり、多くの装備が搭載されています。エンジン専用の消火材は「フレオン」という特殊な粉末だそうです。

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