中国人旅行客が奏功し、茨城空港復活なるか

航空会社1社しか飛んでいない空港が国内にはいくつか存在します。

茨城空港もそのひとつで、国内線で唯一参入していたスカイマークが2015年1月に経営破たんしたことにより、空港の存続の危機が叫ばれました。

茨城空港にはピーク時の2014年夏に新千歳線や神戸線など6路線10往復のスカイマーク便が発着していました。

200億円もの資金を投下して新空港を開設するも開港当初、年間利用者の目標を80万人としながらも遠く及ばず20万人でメディアなどでも大きく批判をされたものの、2013年には年間利用者は38万7000人、2014年には40万人を超え、右肩上がりの成長を見せており、他の地方空港が苦戦する中でそこそこ検討していると評価されていました。

しかしながら、同社の経営破たんに伴う路線見直しにより、2015年9月以降は3路線4往復と減便が予定され、また追い打ちをかけるように2015年4月から茨城空港が特化してきたLCC路線が成田空港発着で運航を開始しています。

これにより、茨城空港を管理する県の関係者が真っ青になったのは言うまでもありません。

しかし、茨城空港や茨城県はここにきて強気になってきています。

理由は、国内線唯一の運航会社であるスカイマークが「茨城は何があっても撤退しない」と宣言したことと、そしてそのスカイマークにANAやHISなど大手航空会社や旅行代理店がこぞって支援の手をあげ、企業としての存続が120%可能になったことといえるでしょう。

また、茨城県もこれに続くように、国の交付金に加えて5億円の支援金で全面的にバックアップすることを表明しています。

国内線を運航するスカイマークの行方に左右されてはいるものの、茨城空港が俄然強気になったのは、同空港を発着する中国線の利用者が想定を超えるほど順調に伸びていることにあり、中国人の爆買ツアーが茨城空港にも波及しはじめているという数字が出ているためです。

茨城県国際観光推進室の統計によると、2013年に茨城に宿泊する団体観光客はわずか50人前後だったものの、2014年4月から2015年2月までの間に216団体5,961人、実に100倍を超える勢いで急増したのです。

地元の観光協会関係者は、「その外国人宿泊者の6割以上が中国人観光客です。激増は茨城空港に入っているLCC春秋航空のおかげ。この春秋航空が2014年4月、関空に入ったことから関空から入り、東京見学をして、茨城空港から出る、あるいは逆の茨城から入り、関空から出るという中国人観光客が急増。

彼らはつくばや水戸に宿泊しています。その背景はなんといっても安さ。上海―茨城は往復航空運賃が1万円台から2万3000円前後と激安。さらに上海―関空は1万円を切ってくる。

加えて茨城空港は空港利用者に東京駅までのバス運賃が500円という安さ。施設利用料、保安施設料を入れても成田、羽田よりはるかに安くなるのです」と語っています。

この春秋航空の大成功に加え、さらには中国の航空最大手の「中国南方航空」が週2往復運航の準備に入ったといわれています。これが具体化すれば、茨城空港は閉港の危機から国際線が2つの航空会社へとジャンプアップするという展望も見えてきます。

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