空港の出入国の審査や税関で働く人たち

国内線と国際線の大きな違いは何でしょうか。

国内線での移動においては、飛行機を降りて荷物を取るだけで特に特別な手続きというのは必要なく、すぐに外に出て行くことが出来ます。

しかし国際線では外に出るまでに、色々な審査を受けなければなりません。その代表的なものが、出入国審査、税関、検疫などです。では、そこではどのような人たちが活躍していて、どんな目的でどのようなことが行われているのでしょうか。

この出入国審査や税関、検疫に当たっている人たちは、航空管制官などと同様、国家公務員の人たちが担っており、それぞれ、入国審査官、税関職員、そして検疫官という人たちです。

海外旅行へ行く際、訪問国への到着が間近になると出入国カードが配られ、入国の際の入国審査の時に提出します。ビザを免除する国が増えてきた現在では、このカードが重要な書面になっています。

各国では出入国者の審査を簡単にするために、出入国カードを導入している国が少なくありません。出入国カードへの記入内容は、基本はパスポートにある情報とサイン、現地滞在先や搭乗便名、出発地等の情報。また、出入国審査と税関申告とを併合して質問事項を用意する国もあり、全ての国で出入国カードが同じというわけではなく、このカードへの記入が不要の国もあります。

出入国カードが必要な国への渡航では、直行便において、航空会社の乗務員が機内で無料配布しています。また、旅行会社を通してツアーを申し込んだ場合など、あらかじめパスポート情報の一部が印字された出入国カードが用意されるケースもありますが、いずれも自筆のサインは必要となります。

出入国カードを搭乗前に持っていなかったり、あるいは機内で受け取りそびれた場合などは、イミグレーション(出入国審査カウンター)もしくはパスポートコントロール(入国審査ブース)の手前に、必ず記入台とカードホルダーがあるので、そこで記入してから、入国審査を受けるようになります。

なお、ハワイ州を含むアメリカ合衆国への渡航には、現在、電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」という認証(有料ですがネット申請が可能)を受けなければなりません。エスタの登場で出入国カードは不要になりましたが、従来どおり税関申告書には記入が必要です。

このカードとパスポートを出すところが出入国カウンターで、ここでパスポートに出入国のスタンプを押してくれます。出入国・在留・不法入国などに対する審査を行います。その審査を行っているのが入国審査官と呼ばれる人たちで、法務省の入国管理局に属する国家公務員です。

入国審査官の業務の内容は、出入国の審査、違反審査、そして在留資格の審査という3つの業務に大別されます。

まずは出入国審査について、パスポートやビザが有効であるかとともに入国の目的を確認し、日本に訪れる外国人の入国の可否を決定ます。問題がなければ入国を許可し、何らかの問題があれば入国が拒否されます。

入国審査を許可する場合には、日本に在留できる期間も定め、許可が降りない場合には日本に入ることができません。不法入国を水際で防いで、日本の治安を守ってくれています。

次に違反審査ですが、これは入国警備官と協力し、日本に不法入国をしたり、定めた在留期間を超えて日本に滞在している外国人の取り調べを行います。問題があると判断した場合、収容令書や退去強制令書を発行し、外国人を施設に収容したり、海外へ退去させます。

3つ目の在留資格審査では、在留中の外国人から滞在延長を希望する申請が出された場合、入国を許可したときに定めた在留期間を変更するかどうかを審査します。

入国審査が法務省の管轄であるのに対し、税関は財務省の管轄です。税関は、関税や輸出入品の審査、密輸の取締りなどを主な業務としており、この審査を行っているのが税関職員です。世界の多くの国に同様の機関が設けられており、税関関連の国際機関としては、世界179の国や地域からなる世界税関機構があります。

海外旅行では、旅行者の手荷物が輸入品・輸出品として扱われるため、この税関の審査を受けなければなりません。海外旅行の際に、一定金額の現金を持っている人や装飾品を持参している人は申告しなければいけません。また、帰国の際にも課税対象となる外国製品がチェックされます。

さらに麻薬や銃、偽ブランド品など、日本への持込が禁止されているものもここでチェックを受けます。麻薬に関しては、テレビのドキュメンタリーでも見たことがあると思いますが、麻薬探知犬を使ったりして調べています。

また空港では検疫も行われています。

検疫は厚生労働省が管轄しており、入国時の旅行者への検疫や健康相談にものります。

そして出国者に対しては保健情報を提供したり、人や荷物にくっついてやってきた蚊やダニといった媒介動物などに対する衛生管理、さらに輸入食品に対する厳格な監視、動物由来の感染症が侵入するのを防ぐための対策を強化するための、動物の輸入届出などを担っています。

これらのチェックは検疫官と呼ばれる人たちが行っており、病原菌や伝染病の媒介となる害虫から、日本を守ってくれています。

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