静岡空港は「最後の空港」になるのか?

日本には全国各地に空港が整備され、今や遠方への移動は飛行機を利用するのが当たり前となっていますが、地方空港の中にはその必要性が疑問視されたものもあります。

静岡県は東京都と愛知県の中間あたりに位置しており、東海道新幹線のひかりを使えば静岡駅から東京駅まで1時間5分ほど。名古屋駅までなら1時間以内で行くことができます。そんな静岡県に空港が開港したのは2009年のことですが、建設中から十分な需要が見込めるのか、疑問視する声が聞かれました。

静岡空港の総事業費は、9割近くが静岡県の予算から支出されました。それが議論を高める一因にもなり、住民による反対運動までおこったのです。

その後無事に開港にはこぎつけたのですが、国は離島以外の地方空港の建設に積極的ではなくなりました。そのため静岡空港は「最後の地方空港」とも呼ばれています。

それではほかの大都市近くの県はどうでしょうか。

現在、空港のない都道府県は10府県、埼玉・群馬・栃木・神奈川・山梨・岐阜・三重・滋賀・京都・奈良です。ただし、埼玉・神奈川・岐阜の3県には自衛隊の基地があります。

見方をかえれば、空港のない県は大都市へのアクセスが便利な県、ともいえます。すでに開港した静岡空港も、利用客増加のため、様々な工夫をこらしているところです。

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